株式会社 光電気工業所
商売下手やけど一生懸命な電気工事会社の日々@大阪

高圧受変電設備工事

 お客様が電力会社から供給を受けた電力をお客様の構内で使用するために電圧を変成(減圧)するための設備を受変電設備といいます。

 特に交流にあっては600Vを超え、7000V以下の高圧を変成(減圧)する受変電設備を高圧受変電設備といいます。

 参考までに法律によって定められた(電技第2条)電圧の種別を示しておきます。

  • 低圧 : 交流にあっては600V以下
  • 高圧 : 交流にあっては600Vを越え、7000V以下のもの
  • 特別高圧 : 7000Vを越えるもの

高圧受変電設備は開放型と閉鎖型に分類されます。

■開放型
配電盤、遮断器、開閉器、変圧器、母線その他の電気機器を鉄パイプで組み立てたフレームに取り付ける方式の受変電設備です。15年ほど前までは広く使用された方式ですが充電部分に触れやすく危険なことと、保守点検スペースが多く必要なことから一般のビルではほとんど採用されなくなっています。

写真:開放型

■閉鎖型
すべての電気機器を金属製の箱の中に納めたものです。キュービクルと呼ばれています。現在はほとんどこの受変電設備が採用されています。開放型と比べて次の特徴があります。
  • 所要面積が少なくてすむ。
  • 専用の部屋を必要とせず、地下室、階段室、屋上の一部などに簡単に設置できる。
  • 内部機器装置の簡素化により保守点検が容易であり、かつ信頼性が高い。
  • 充電部が露出していないので危険が少ない。
  • 将来の負荷増大に対して、設備の増強が容易である。
  • 建設期間が短くてすむ。
  • 体裁がよい。

写真:閉鎖型

 お客様のキュービクルや開放型電気室を見せていただきますとときどき倉庫代わりに空きスペースを使われているのを見ます。荷物の出し入れをされている方は電気の怖さをご存じないようです。怖かったベスト1は配電盤の横に掃除のほうきをたくさん立てかけておられて、ほうきをとるときに200V流れている銅バーに手が当たりそうになっていました。電気室に荷物を置くのは絶対にやめてくださいませ。

受変電設備に設置される電気機器について

受変電設備には様々な電気機器が設置されております。その役割を簡単に説明します。

変圧器
受電電圧(6600V)より使用電圧(200Vまたは100V)に変成(減圧)するものです。
進相用コンデンサ
受変電設備の高圧回路に接続され力率を改善するために設置されています。力率を改善すると無効電力が少なくなり、送配電設備内の損失が減少しますので電力会社では力率料金制度が採用されています。力率料金制度とは力率85%を基準として、力率が85%より1%上回ると、基本料金の合計の1%が割引され、力率が1%下回ると、基本料金の1%が割り増しされる制度です。
高圧遮断器
高圧電路の開閉を行ったり、保護継電器との組み合わせで機器、回路の過電流、短絡、地絡などの事故を検出して自動遮断を行い、電気回路を保護する目的で設置されます。油遮断器(OCB)と真空遮断器(VCB)があります。
断路器
充電された電路を開閉するための機器で直接負荷のかかった電流を開閉するものではありません。外部からその開閉の状態が明確に分かることから点検や工事の場合に開放しておけば、万が一誤って遮断器が投入されても感電事故などは防ぐことが出来ます。
電力ヒューズ
高圧回路や機器の短絡保護用として、変圧器、進相用コンデンサなどの事故時の短絡電流遮断に用いられるヒューズです。限流型と非限流型に分類されています。遮断器に比べると価格が安い、小型、軽量、大きな遮断容量を有する、高速遮断が出来る、保守が簡単である、などの特徴があります。
高圧負荷開閉器(LBS)
高圧電路に使用され、通常状態において所定の電流を開閉及び通電し、その電路の短絡状態における異常電流を投入できると共に、規定の時間通電できる装置です。電路の開閉が大気中で行われる開閉器を気中負荷開閉器といい現在はこれが主流となっています。電力ヒューズ付き気中開閉器もあります。15年以上経過しているものにはバリヤーがついていないものが多く、主任技術者(保安協会)からよく指摘されています。アークが飛び短絡事故が起きて波及事故になると周辺地域に停電が及びます。間違いなく補償問題になりますから必ずバリヤーは取り付けましょう。
高圧カットアウト(PC)
変圧器の高圧側開閉器として変圧器容量300kva以下のものに使用されます。絶縁耐力の高い材質で作られており、開閉器内にヒューズを装着しています。
避雷器
受変電設備の引き込み口に設置されています。雷及び開閉などによる異常電圧が回路に侵入したとき、大地に放電し、機器の絶縁を保護します。
計器用変成器
電気計器または保護継電器と共に使用する電流及び電圧の変成用機器で、変流器(CT)、計器用変圧器(VT)および計器用変流変圧器(VCT)があります。
保護継電器
機器や電路の事故が発生したときに適切な保護を行って被害を最小限に抑え、他の健全系統への事故波及を防止するために、電気設備の過電流、過電圧、不足電圧、地絡、欠相などの事故から保護して遮断器を開放させるために設置されます。

電気機器の耐用年数

電気機器 法定耐用年数 実用耐用年数
変圧器 15年 20〜30年
進相用コンデンサ 15年 20年
高圧遮断器 15年 20年
断路器 15年 20年
電力ヒューズ

屋内用15年、 屋外用10年

屋内用15年、屋外用10年
高圧負荷開閉器(LBS) 15年 20年
高圧カットアウト(PC) 15年 20年
避雷器 15年 20年
計器用変成器 15年 20年
保護継電器 15年 20年

電気主任技術者や電気保安協会から改修の必要性を指摘されておられましたら、ぜひ光電気へご相談ください。キュービクルの取替や高圧受電から低圧受電への切り替え、キュービクル内のナイフスイッチからノーヒューズブレーカーへの取替など数多く施工しております。